占師AZUMA サビアン占星術シンボル解説

西洋占星術、サビアン占星術を研究する占師・AZUMAのブログです。占星術の基礎知識、シンボル解説を記述しています。 

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始めに―

当ブログで解説しているSabianAstrologyのシンボルは、非常に多面的な読み方があります。しかも、鑑定内容、占う対象によりシンボルの深度も変貌します。それに加え、アスペクトやファクター同士の関連性なども重要ですので、それこそ、読み方は無限にあります。その為、ここで述べる読み方もあくまで一例に過ぎないという事を予めお伝えしておきます。



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2015年07月

サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座21°  
【リングに上がる拳闘士】 A pugilist enters the ring

◆解説

 牡羊座は火のサインであり、積極性や活発な行動力、攻撃性を表しています。その中でも火の力、特性が良く表れているのが牡羊座21°であり、文字通り「戦闘力」を意味するシンボルです。また、攻撃性の社会的解放賛美という意味もあります。

今では草食系男子という造語もありますが、本来、人間、特に男性には原始の時代から攻撃的な特性が本質としてあります。

戦いには様々な形があります。

アスリートは日々厳しい練習で己を錬磨し続けながら試合という戦いに臨みます。
ビジネスマンは社会の中で企業戦士として日々戦っています。
主婦の皆さんは、毎日、家事と育児をやりながら戦っています。
新時代を担う子供達は、大人達がある意味押し付けてくる価値観、社会常識に対し反抗しながら戦っています。

戦うこと=生きることであるのは人間だけではなく、生命にとって至極当たり前のことです。

また、このシンボルはリングの中での戦いを表している為、反社会的な色彩は薄く、スポーツがそうであるように規範、枠組みの中での戦いも意味ます。



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サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座20°  
【冬、小鳥に餌をやっている少女】A young girl feeding birds in winter

◆解説

この牡羊座20°のシンボルは一般的に運が悪い時でもネガティブにならず、活発に前向きに行動する。または、 他者との共感を通して危機的状況を乗り切るという意味を持つシンボルです。親切心とも関係があります。

そして、「人の本質は逆境に出る」という事も暗示しています。

普通は、

「衣食足りて礼節を知る」


という古代中国の聖人・晏子の格言があるように、市民は自身の衣食住が一定基準満たされて初めて、充足感、心の余裕が生まれ、人に感謝し親切にすること、礼儀、社会的な良識を持つことが出来る傾向にあります。

ボロボロの服を着て食うものに困り、住む場所も無い状態ですと、生きること、日々の糧を得ることに精一杯で、とてもじゃないですが、他者のことに意識が向かないのが普通です。

また、心も貧しくなる傾向にあります。成功している人々を妬み、社会と自身の置かれた環境、運命に不満を抱き、本来は共に生きる協力者であるはずの人々、関係者に対しても共感できず孤立します。ストレスをぶつける事もあります。

その意識状態、言動が更に状況から抜け出すことが出来ない運命をもたらします。


「人の本質は逆境に出る」

という言葉には真実が含まれています。

逆境や試練を、天が与えてくださった好機である。人生勉強の場である。己を錬磨する為の良い機会であると捉え、逆境に対し明るく前向きに立ち向かって行くことが出来る勇者。

逆境の中でこそ、人との共感、協力、親切心を見失わない人物。

このような、人としての軸がブレない者は逆境、試練を大いなる力に変え、幸運を引き寄せることにより、運命が必ず好転します。



サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座19°  
【魔法の絨毯】The Magic Carpet

◆解説

この【魔法の絨毯】というシンボルは、空想力、イマジネーションを表すシンボルです。


普段の日常生活の中では思念、意識は地に着いています。現実というモノに意識の焦点、視点が向いています。

このシンボルは普段の意識、常識から良い気味で遊離し鳥瞰的な視点から物事を観ます。

そして、イマジネーションを働かせ様々なアイデアを生み出すのが特徴です。

現実的な創意工夫、試行錯誤、実験というより、思念、イマジネーションに力点があります。



「空に想う力」と書いて空想力と言います。


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人は-

イメージを空に描くと時、良い意味で常軌を逸した発想やアイデアが浮かぶことがあります。


この空想力、イマジネーションが発端となり古代より人は、数多くの発明を生み出して来ました。



サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座18°  
【二本の木の間に張られた空のハンモック】An empty hammock

◆解説


活動と休息のバランスを取りながら力を蓄える、充電期間を表すシンボルです。

中国の儒家・孟子の言葉で表すと「浩然の気を養う」が想起されます。


行動力、知性、感性を表すファクターに、このシンボルがある人は、良い意味でマイペースな方が多いように見受けられます。

緊張とリラックスのバランスを上手に取りながら仕事、生活を営々と坦々と積み重ねて行きますので、ストレスが溜まりにくいタイプと言えるでしょう。

逆にこのシンボルを持ちながらストレスを溜めてしまっているか方、運命が思うように好転しない方は意義のある休息を取る事を推奨します。または、可能であれば少し仕事から離れ充電期間を作ると流れが好転します。


人為的ではない自然な生き方本能に従う在り方を意味するシンボルでもありますので、流れに任せると上手くいく傾向があります。

牡羊座17°は内観、自己分析と関係が深く内向的なシンボルでしたが、牡羊座18°【二本の木の間に張られたハンモック】は、生活に密着し普段できる事をやりながらも自らのペース、スタンスを維持し続けるシンボルです。



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サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座17° Two prim spinsters 
【威儀を正して座す二人の独身女性】

◆解説

静的、内向的なシンボルです。

このシンボルの二人の独身女性とは、自己と鏡に映った自分自身、自己の外見と内面を表します。

つまり、自己との対峙、内観自己認識自己分析を意味するシンボルです。


現実を直視すると共に自身の内面を見つめ、正確に自己認識を行う真摯な姿勢を表します。
その為、座禅とも関係があるシンボルです。

このシンボルを水星金星などの知性、感性、価値観を表すファクターにお持ちの方で、とても思慮深い方、明敏な知性の持ち主と何名かお会いした事があります。

正確な自己認識、分析が知性と感性の正しい発達、正確な現実認識、分析をもたらしたのだと思います。



今では、就職、転職活動中に行う定番コースに、自己分析・他己分析がありますが、奇遇にも仕事に関するファクターにこのシンボルをお持ちの方で就職支援、キャリアコンサルタントの職に就かれている方を何名か鑑定させて頂いた事があります。その方の場合ですと、「威儀を正して座す」相手が自己から他者へと変わり、相手のキャリア(現実)、内面(心理状態)を真摯に見つめ、サポートしながら仕事を展開して行くわけですからドンピシャの適職といえます。

実際に仕事のできる実力派のキャリアコンサルタントとして今でも活躍されております。


  
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サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座16° Brownies dancing in the setting sun
【夕日の中で踊る自然霊】

◆解説

このシンボルは元来、『自然の中での憩い』を表します。普段の忙しい仕事、日常空間から少し離れてリラックスする、有意義な休暇を取ることの意義を問いかけています。

牡羊座16°がコミニュケーションや、人間関係を表すファクターにある方は、タイプとしてのんびりした方、良い意味で脱力した方、癒し系の方が数多く見受けられます。

また、IC4室を始めとする家庭環境職場環境にこのシンボルを持つ方は、住空間を都市部を離れた自然豊かな土地に定めることで運命が好転する傾向があります。



■占い鑑定 末期癌を宣告された、余命1年の男性


10年以上前に東京都にお住まいの方で、末期癌を宣告された男性が鑑定でいらっしゃいました。ドクターの診断では余命1年あるかどうか。医療ではもう手の施しようがない段階でした。

その紳士が私のもとに訪れた時は、顔に死相があり、まさに命の灯が消える前段階でした。

鑑定をしたところ4室に、このシンボルがありました。元々は田舎の生まれで自然に囲まれた所で生活したかったそうですが、自営業(商店)の関係で仕事がら都市部に居を構え、長年仕事を行う必要がありました。

それが、紳士の寿命を縮めたのかもしれません。

私は鑑定の中で男性の命が希求する本当に住みたい、自然豊かな田舎への移住を推奨しました。
その中で生きるのが運命的にもっとも自然な流れです。


その後、男性は入院生活を選択せず商店を閉め、ある美しい自然のに囲まれた里山に御夫婦で居を構え、前からやりたかった野良仕事をしながら余生をゆったりと送り始めました。


里山の秋 収穫風景


それから、1年が経ち、2年、3年と経過し、その土地で男性は風と土、雨と共に生き、余生を大好きな自然に囲まれた土地で、好きなことをしながら送りました。


運命、生命が本来の力を取り戻しました。


東京に居る男性の主治医は、その経過を見て首を振り、ただただ吃驚したそうです。


余命1年と宣告された男性は延命し、結果的に約7年間、ゆったりと生き抜き、そして周りの御親族が驚く程、苦しまず静かに穏やかに人生の幕を閉じたそうです。


お亡くなりになる半年前に、わざわざ御礼で私のもとを訪ねて来られました。


その際、1歳になるお孫さんの写真を見せてくれました。

「生きてなけりゃ、可愛い、可愛い孫の顔を見ることも出来なかったよ。」

その時見せた笑顔と嬉し涙は、満たされた人生の瞬間を表すものでした。



新たな命が生まれ、そして季節(時間)と共に消えて行く。
占星学は時間学でもあります。


サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座15° An Indian weaving a blanket
【儀式用の衣装を織るインディアン】

◆解説

このシンボルにおける儀式用の衣装、織物は生産活動、そして一つの理想の象徴として捉えます。

その理想を実現するために腰を据えて事に取り組む姿勢、準備遺漏なく行い一つ一つの仕事を抜かりなく確りと編み上げるシンボルです。

シンプルにまとめると『準備の大切さ』を意味します。


エイブラハム・リンカーンの名言(アメリカ合衆国第16第大統領)

『木を一本切るのに8時間ももらえるのなら、
私は最初の6時間を斧を研ぐのに費やす。』


エイブラハム・リンカーン 画像


このシンボルを仕事、天職を表す水星、MC、6室などに持つ方は、確りとした目標、理想を持ち、それを成し遂げようとするならば、まず自身を磨き実力を蓄える。そして、仕事、事業を始める前の準備を万事遺漏なく行う事を意識して取り組まれると運命が拓きます。


普段の準備の大切さを伝える名言は他にもあります。


『偶然は、準備の出来てない人を助けない。』 

ルイ・パスツール(フランスの生科学者・細菌学者)



『人間は何事にも、出番を待つ間の修行が大切である。そして、焦らず、怠らず、
いつ出番が来てもいいように用意万端整えておかねばならぬ。』

 石田退三(元トヨタ自動車社長)



かの戦国時代の名将、風林火山の旗印で有名な武田信玄は、勢力を拡げる為にネットワーク、人脈を着々と作って行くと共に、徹底した情報収集と綿密な分析を基にシュミレーションを行い、あらゆる状況を想定しながら計画の立案を行っていました。そして、戦を始める時は既に勝利する事が確定している段階になって初めて戦闘を開始したと伝えられています。




サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座14° A serpent coiling near a man and a woman
【男女の傍らでトグロを巻く蛇】

◆解説

このシンボルは男女間のいざこざ、嫉妬、不倫、三角関係を表すシンボルです。 

また、切りたくても切れない縁、腐れ縁とも関係があります。


牡羊座14°【男女の傍らでトグロを巻く蛇】が、

恋愛と関係のあるジュノーやパートナー関係を表すDES

そして家庭環境を表すIC4室にあるケースが時々見受けられますが、まず殆どの方の場合、ドロドロした男女関係大変な夫婦関係になっています。


このシンボルが上記の位置にあるケースだけではなく、恋愛、パートナー関係を表すファクターとアスペクトを形成する箇所にある場合も多々ありますので要注意です。

 
勿論、悪く出る面ばかりではなく男女間の無理解、葛藤、欲望の充足を経て、その経験が智慧へと深化して行くシンボルでもあります。

男女の事が割合上手くいき満たされている方よりも、冷め切った夫婦関係、度重なる夫婦喧嘩、離婚経験などを体験されている人物の方が、その人生経験を基にした含蓄のある見解を語られるケース、人物に深みが出るケースが多々あります。


かの世界的に有名な哲学者ソクラテスの妻クサンティッペは悪妻と言われています。
(奥様の側に立てば、夫であるソクラテスにも問題有だと思いますが)
偉大な哲学者である夫を全く理解できず、只の役立たずと思っていました。
外に出ていたソクラテスが帰宅した際、いきなりバケツの水をぶっかけたりしていました。

哲学者 ソクラテスの名言

『悪妻を持つと人は哲学者になる。』
 

今まで様々な占いのご依頼、ご相談を受け賜って参りましたが、恋愛問題の鑑定、解決の難易度はやはり高いです。軽薄な、恋愛とも呼べないような男女関係は占うまでもありませんが、根深い男女間のいざこざ、愛の中には重要な社会問題が背景にあり、社会の形そのものが反映されているパターンが事実としてあります。特に血脈の問題が絡んで来ると尚の事やっかいです。男女関係の中に世の雛形、モデルケースが集約されている側面がありますので非常に大変なのです。

真の意味で男女の相性鑑定を行い、恋愛問題を解決する事が出来る占師、カウンセラーがもしいるとすればその人物は凄腕の持主といえるでしょう。




 

サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座13° An unsuccessful bomb explosion.
【不発弾】

◆解説


”蒼天すでに死す 黄天まさに立つべし

 歳は甲子に在りて 天下大吉”



中国、三国時代の先駆けとなった黄巾(こうきん)の乱の反乱軍がスローガンとして掲げた言葉です。

当時、国政は我利我欲の官と王宮により腐敗し尽し、過酷な重税により民は塗炭の苦しみの中で生活していました。それを命を賭して改革せんとした数少ない義人義臣は、既得権益を守る権力者達に冤罪を被せられ処罰されるような時代でした。

そして、国政を始めとする世の腐敗に天が怒り、あらゆる天変地異が国内で多発します。

日本における王宮革命、真の民衆革命は存在せす、

そんな時代背景の中で民の怒り、不満は爆発します。


13数は元来【革命数】であり、牡羊座13°【不発弾】は民衆レベルにおける革命、暴動、動乱を表しています。


個人として鑑みると、斬新な革命的思想を持っている先鋭的な人物に良く見られるシンボルです。


また、男女関係恋愛絡みでこのシンボルが出ると、それはそれは大変な事になるケースが多々あります。





 

サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座12° A flock of wild geese.
【雁の三角型飛行】

◆解説

牡羊座12°は訳者、占星術師により解釈が分かれるシンボルです。
【野生の鴨の群れ】と訳すケースもありますが、鴨か雁かはあまり大きな問題ではありません。

このシンボルを読み解くポイントは、以心伝心チームワークです。

牡羊座11°が人間のリーダーによる指導、人為的な統率を意味するのに対し、牡羊座12°は自然な流れでチームワークが形成され、統率されて行く様を表しています。チームの構成員各々が、各自の分担、立ち位置を正確に捉え役割を果たして行きます。

プロフェッショナル集団、組織を想起すると宜しかと思います。選手が広いフィールド上で組織的に動き、得点を上げて行く強豪サッカーチームなどもこれに当て嵌まります。

個人として、このシンボルを個の性格、能力を表すAsc、1室、コミニュケーションと関係のある3室、Des等に持つ組織員に対しては、人為的に管理、指導するよりも、あまり干渉せず、自然なコミニュケーションを通じての信頼関係の構築に重点を置くのが宜しいかと思います。

サビアン占星術『SabianAstrology』シンボル解説

牡羊座11° The president of the country.
【一国の支配者】

◆解説

キーワードは、公と私の関係、集団への帰属、リーダーシップ、権力欲。


牡羊座9°までは、意識の焦点は個人にあり、個の特性、能力、意識状態と関係の深いシンボルばかりでしたが、牡羊座10°から社会性、公共性が生じます。

この度数は社会的、集合的、制度的な圧力に対する個の関わり方、関係性を意味します。

子供が学校に行くようになっ て、初めて集団の中における個人の在り方に気づくように、集団と個の関係性から生ずる摩擦を表すシンボルでもあるので、学校や会社組織といった集団に馴染めない方、または葛藤がある方に良く見られるシンボルです。

その反面、様々な葛藤を乗り越え克服し、個を研磨し集団の中における実力者にまでなられた方は、牡羊座10°【一国の支配者】というシンボルの持つパワーが十全に発揮され、実力者として人を束ねる立場に就きます。力のある人間を中心にし て集団が統率されていく現実は、野生動物の世界、人間社会、政治の世界においても共通の原理です。

その意味で、権力という原理原則を知りそれを行使すること。そして、その力を欲する権力欲と非常に関係の深いシンボルです。



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